千代田区鍛冶町の鍼灸院
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⑨江戸の養生から現代人が学ぶこと

江戸時代の養生と現代の養生の非常に大きな違いは、今は人間の体の構造を物質的に知りすぎていて「胃のどこが悪い」「腸のここが悪い」とまるで見てきたかのように言っていた。 しかし、体は全体のバランスが大切なので数値などにこだわ …

⑧庶民の生活に養生観が根付いていた

江戸時代の庶民の生活には、様々な行事や風習が位置づけられていて養生の考え方も密接に関わりがあった。 現代の生活と違うのは、暦の意味付けがあった。 お灸に関しても「今日は体のここに人神が宿っているのでお灸はしない」などがあ …

⑦産み落とす江戸時代のお産

江戸時代は当然自宅出産だったが、血を忌(いまわ)しむ漁村など地域によっては「産所」が設けられていたが、一般の家にも「産室」を設ける習慣があった。 部屋の天井から綱がぶら下がっていてそれにすがって出産する「座産」が江戸時代 …

⑥江戸時代の疾病

江戸時代の流行の疾病として疱瘡(ほうそう)と梅毒が多かった。 他に疝気(せんき)(下腹部の腹痛)と癪(しゃく)(さしこみ・胃痙攣)があり、疝気は男の病、癪は女の病と言われていた。疝気は寒くなると発症しやすくなる病だが、「 …

⑤江戸時代の膏薬

膏薬は「浅井膏薬」が有名だが整骨医が骨折の患者や痛みのある患者に膏薬を出していた。 江戸時代でも現代と同じく医師から処方してもらう場合と薬屋に直接行って処方してもらう場合があった。 往診が主体だったので患者や使いの者が医 …

④灸治療は江戸庶民のサプリメント

お灸は自分ですえることができるため「灸医」はおらず、最もポピュラーな医療として一般庶民にまで浸透していた。 自宅で「この日には必ずお灸をすえる」と決めてまさに予防医学として行っていて現代でいえばサプリメントのような位置づ …

③江戸時代の医療システム

江戸時代の医師は、地位の高い順に幕府の医師・朝廷の医師・大名や旗本の医師・町医者・村医者に分かれていた。 しかし、町医者でも腕さえ良ければ幕府に取り立てられることもあり、実力次第で身分制度を越えて立身出世できることもあっ …

②鍼医は医師の中でも身分が高かった

江戸時代には、華岡青州という内科・外科・整骨で高名な医師がいて彼によって初めて瘤(こぶ)・脱肛・舌がん・血瘤・痔瘻などの難手術が行われるようになった。 青州は自身が開発した「麻酔薬通仙散」を使って乳がんの手術に成功したこ …

①江戸の鍼灸と養生

江戸時代、鍼を行う医師は「鍼医」と呼ばれ、外科医と同等かそれ以上の身分だった。 一方、灸は自分でできる予防医学として各家庭に浸透していた。 庶民はまず灸やあん摩、または富山の薬売りが配る配置薬や常備薬で養生し、病が重くな …

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